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リンパ浮腫の種類

リンパ浮腫とは、皮下に余分なリンパ液などの組織液が貯留し、皮膚を硬化させてしまう症状をいいます。浮腫とは、細胞のすきまに水分が過剰にたまっている状態をいいます。浮腫の状態になると毛細血管内での水分の移動のバランスが崩れ、体液の流れが滞ってしまうことになるのです。

リンパ浮腫の基本的な原因は、リンパ系の抽出量が低下することです。組織に含まれる水分量は一定のため、リンパ液の輸送量の減少により相対的にタンパクの豊富な組織液が増えることになります。このタンパクは毛細血管でろ過されることになりますが、このろ過があまりに増加するとリンパの循環が必要以上に増えることになります。リンパ系でのこうした障害により、だんだんとリンパ管の機能不全がおこってしまい、結果的に浮腫になってしまうのです。

浮腫には症状のでる部位に応じた分類として全身性と局所性の2種類があります。全身性浮腫の原因は主に内臓疾患やホルモン分泌異常があげられます。具体的には、肝硬変や腎障害、甲状腺機能低下症などの内臓疾患や妊娠・月経前などのホルモンバランスの崩れによる浮腫があげられます。おなかや胸に水がたまる腹水や胸水も浮腫のひとつです。

全身性浮腫は、全身に左右対称にむくみが生じること、疾患が治癒すると浮腫も消滅することなどが特徴としてあげられます。これに対して、局所性浮腫はおもに静脈およびリンパ管の輸送経路に障害が起きるために生じます。むくみは局所性で左右非対称に生じることが多い点が特徴としてあげられます。局所性のリンパ浮腫は薬剤や植物、虫刺されなどによるアレルギーや、麻痺や長期間にわたる寝たきり状態などが原因で発症します。

こうしたリンパ浮腫は超音波検査により鑑別することができます。局所性のものでは表皮から筋膜までの間に、全身性ではこれに加えて筋肉層にまで水分のうっ滞がみられます。リンパ浮腫には、後発的な原因による続発性リンパ浮腫と原因が明らかでなく先天的なリンパ管の発育不全が原因であろうとされる原発性リンパ浮腫があります。

このように分類が可能なほど、リンパ浮腫は原因不明のものが多いといえます。ただ、原因が不明なものが多いとはいえ、軽度のリンパ浮腫はマッサージによるセルフケアが可能です。日常的にマッサージを行うことで、皮膚の状態をよくチェックしましょう。少しでもリンパ浮腫の症状とみられるような皮膚の違和感を発見した場合には専門家に相談し適切なケアの方法を身につけることが大切です。