リンパ浮腫コム

リンパ浮腫コム > リンパ浮腫と運動

リンパ浮腫と運動

運動をすることはリンパ浮腫の有効な治療法のひとつです。運動をすることで、体内のリンパの流れがスムーズになるからです。リンパ浮腫を改善するための運動療法は、効果的にたまったリンパ液を流すために弾性包帯や弾性圧迫衣などを用いて、皮膚を圧迫した状態で行います。外部から適度な圧力を加えることで、リンパ管が支えられいっそうリンパ液の排出効果を高めることが期待できます。さらに、相乗効果として便秘の解消や腰痛、肥満の解消にもつながります。ただし、運動療法は個人の体力にあわせて無理のないように行うことが大切です。あまりにやりすぎて、疲れが残ってしまうとかえって足腰を痛めたり症状を悪化させてしまうこともあります。

もっと悪いことは、筋肉の動かしすぎによる乳酸の蓄積です。乳酸が蓄積すると血管拡張の原因となり、動脈の流れが増します。リンパ液は動脈の量に比例して増えるので、生成されるリンパ液の量も増えてしまいます。にもかかわらず、痛みにより動きが制限されるとリンパの流れは停滞してしまい、増えたリンパ液はさらに皮下に溜まってしまうため症状を悪化させるおそれもあるのです。翌日に疲れが残らない程度を目安にすることが重要なポイントです。

また、時間のとれない人は日常生活の中で体を動かすことでもリンパの流れを改善することはできます。まずは、患肢を圧迫した状態で、家の中ですごしてみましょう。階段ののぼりおりや掃除機をかけるなどの簡単な家事を行う際に少し意識して腕や足を動かすようにし、いつもの生活のなかに少しずつ運動をとりいれていくとよいでしょう。さらに、電車の中で立っているときでもつまさき立ちをしてみたりするだけでも軽い運動になります。

運動の中でもウォーキングやスイミングなどは気分転換にもなりおすすめです。特にスイミングなどの水中療法はリンパの循環を改善するのに効果があります。浮力の働く水の中で全身を動かすことでむくみのある部位以外も活発に動かすことができます。

こうした運動はうっ滞液の排出を促し、皮膚の血液の循環をよくし代謝を促してくれます。ただし、運動後は清潔にすることを忘れないようにすることが大切です。運動後の汗をそのままにしておくと皮膚に雑菌が繁殖し感染の原因になります。肌を清潔にするよう注意することが必要です。特に、スイミングの後は要注意です。水自体に塩素が含まれていますから、丁寧に体を洗い落として塩素を取り除くことが大切です。また、弾性包帯をまく前には保温クリームを塗ることも忘れずに。